M-Test

M-Testとは

M-Testとは、福岡大学名誉教授の向野義人医学博士によって提唱された理論です。

東洋医学の概念である『経絡』に負荷をかけることで様々な症状を誘発できることに注目し、評価と治療がセットになった新しい方法論として発表されました。

M-TestのMには3つの意味があるとされていて、

  • 東洋医学の概念である『経絡(Meridean)』のM
  • 英語訳された際に説明として用いられた動きが誘発する身体症状を評価・治療するテスト(Morion-induced somatic response test)のM
  • 向野教授のイニシャルからとったM

と言われています。

英語圏ではMukaino-methodとも呼ばれるこの方法は福岡大学から全世界に向けて発表され、現在ではM-Test USA、M-Test France、M-Test Koreaなど海外でも普及しています。

M-Testの特徴

M-Testの特徴はシンプルです。

身体中を走行する経絡に対して伸展負荷(引き伸ばすような負荷)をかけ、痛みやめまい、筋肉の強張り、だるさなど、患者さんが一番困っている症状が誘発(再現)されたり増幅(より痛みが増す)されるかどうかを評価します。

動作を行なった際に、痛み、めまいなどが起これば、それを陽性として記録します。

次に、経絡の問題を解決するツボ(経穴)がそれぞれの経絡上にありますので、そのツボを使うことで動作時に誘発されていた症状が改善や軽減するかどうかを調べます。

調べて、症状が改善・軽減されるようでしたらそのツボに施術を行います。

この一連の評価から治療までを、身体をどのように動かしても症状が誘発されなくなるまで繰り返すというのがM-Testです。

M-Testの効果

M-Testの効果は非常に強力であると私は考えています。

なぜなら、患者さんは日常生活を過ごしている際に頭痛、腰痛、めまいなどの厄介な症状が起こることで困っています。

しかし、どのように身体を動かしても症状が起きなくなるように治療してしまえば、日常生活で症状が出ることが少なくなったり、症状そのものが出なくなります。

また、M-Testの良さは即効性と分かりやすさという点も挙げられます。

M-Testは評価と治療が同時進行できる評価・治療法です。評価から治療、そして治療後の評価までの流れを設定されており、当然この流れは即効性のある治療法でなければ辿ることはできません。

また、評価の際の尺度は患者さんに聞くことになっています。Numerical Rating Scale(NRS)と呼ばれる尺度を使い、患者さんが動作時に感じる症状を0(全く症状を感じない)〜10(想像できる最大のつらさ)の11段階で聴取します。

施術前後で症状がどのように変化するかをその場で確認するし、患者さん自身が、自分の困っている症状を表現するため、施術前後で自分の症状がどのぐらい改善したかがよく分かります。

決して、施術者が『お!良くなっていますね!』と評価したけれど患者さん自身は『う〜ん・・・困っていた症状は変わってないけれど・・・』ということが起きない治療法です。

病気を治すのではなく、患者さんが困っている症状をその場で解決してしまうのがM-Testの効果です。

M-Testの対象疾患

M-Testが有効と考えられる症状・疾患は以下のとおりです。身体を動かした時に出る症状全般が施術対象になるため、正直ずるいと感じるほどに万能な治療法です。

整形外科疾患全般

首の痛み
  • 変形性頚椎症
  • 頚椎症性神経根症 
  • 頚椎症性脊髄症 
  • 頚椎椎間板ヘルニア
腰の痛み
  • 腰痛症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 変形性腰椎症 
  • 圧迫骨折後遺症
  • 腰椎すべり症
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 急性腰痛症(ぎっくり腰)
  • 変性側弯症 
  • 椎間板症
肩の痛み
  • 肩関節周囲炎 
  • 四十肩、五十肩
  • 腱板損傷
手指の痛み
  • ばね指
  • ガングリオン
  • 腱鞘炎
  • ドケルバン症候群
  • へバーデン結節
足の痛み
  • アキレス腱炎
  • 足底筋膜炎
  • 踵部脂肪体障害
  • 蜂窩織炎
交通事故後遺症
  • 頸椎捻挫後遺症(ムチウチ)
  • 腰椎捻挫
  • 手足の痺れ
膝の痛み
  • 膝関節痛
  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷 
股関節の痛み
  • 股関節痛
  • 変形性股関節症
  • 臼蓋形成不全
  • 股関節インピンジメント
  • 先天性股関節脱臼
スポーツ障害
  • オスグッド・シュラッター病
  • シンスプリント
  • ジャンパー膝
  • タナ障害
  • 野球肩
  • 野球肘
  • 水泳肩
  • テニス肘

整形外科疾患以外の症状

神経系症状
  • パーキンソン病
  • 多系統萎縮症
  • バセドウ病
  • 橋本病
  • スティッフパーソン症候群
自己免疫疾患症状
  • 関節リウマチ
  • 膠原病
  • シェーグレン症候群
自律神経症状
  • メニエール病
  • めまい発作
  • 良性発作性頭位めまい症
  • 動悸
  • 頭痛
  • 自律神経失調症
  • 不安神経症
  • 不安・抑うつ
  • コロナ感染後遺症

当院でのM-Test

鍼灸院おるきでは、世界的に見てもレベルの高いM-Testを提供することが可能です。

院長の小野はM-Testのマスターインストラクターを取得しており、このマスタークラスのインストラクターは世界で8名しか存在しません。

鍼灸院おるきの院長、小野は、この8名の中の1名です。

M-Testセミナーでは、医師、鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、看護師に教える側として教鞭をとっていますので、高品質なM-Testを求めている方は是非、ご相談ください。

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