スタッフ紹介

代替医療の力で明日への希望を

院長 小野 修司

1982年 香川県生まれ

・元大学病院の先生 ・業界団体代表 ・賠償保険管理団体代表

鍼灸師の資格を取得後、福岡大学大学院に進学。同時に福岡大学病院で研修を開始。

鍼灸の世界では権威である向野義人医師・医学博士に師事し、鍼灸師3年目という早さで同業者向けセミナーを担当しはじめた。

さらにこの頃は朝8時から夕方4時まで大学病院の外来、夕方4時から夜8時までは自身の研究、夜8時から深夜0時まではトレーナー活動という生活を6年間過ごし、向野先生からM-Testを学ぶために、あるいは意見を交換するために世界中から集まったセラピストと技術交流を図り、世界中の代替医療の技術を習得した。

博士課程後期に進むと市中の脳神経外科福岡大学病院の外来診療を担当し、執筆論文もインパクトファクター4.0という雑誌に掲載された。施術ではのべ10万人以上、論文は腰痛関連だけでも1,000本以上を読破した。

2017年に独立。福岡市西区に鍼灸院おるきを構え『大学病院の技術を地域に』をコンセプトとして鍼灸施術をスタート。

2020年には代替医療ネットを発足し、志を同じくする仲間と技術を高め合っている。


鈴鹿医療科学大学卒業
福岡大学大学院博士課程修了

はり師・きゅう師
スポーツ健康科学修士

M-Test研究会インストラクター(マスター)
YNSA®︎学会 上級修了
代替医療技能向上共の会 代表
インピンジメントリリース 考案者

主な業績

学術発表

日本臨床スポーツ医学会誌
『我が国における腰痛発生率に関する文献的考察 システマティックレビューによる検討』
『M-Testを用いた円皮鍼治療が筋出力および反応時間に及ぼす影響』

日本東洋医学会
『動きと経絡を応用した診断治療法(M-Test)の透析患者の症状に対する有用性』

Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine (海外誌)
『Efficacy and Cost Effectiveness of the Acupuncture Treatment Using a New Skin Stimulus Tool Called  M-Test Which Is a Measure Based on Symptoms Accompanied with Body Movements: A Pragmatic RCT Targeting Hemodialysis Patients』

  • 第3回ケア・ワークモデル研究会学術総会
  • 維持透析患者のための相補・代替医療研究会全国大会
  • 第9回維持透析患者のための相補・代替医療研究会九州支部研究会
  • 第5回ケア・ワークモデル研究会学術総会
  • 第10回維持透析患者のための相補・代替医療研究会九州支部研究会
  • 第6回ケア・ワークモデル研究会学術総会
  • 第46回福岡大学東洋医研究会
  • 第64回日本東洋医学会学術総会
  • 第7回ケア・ワークモデル研究会学術総会など
セミナー・講演活動

M-Test各種セミナー(医師・看護師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師など医療従事者向け)
インピンジメントリリースセミナー(医師・看護師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師など医療従事者向け)
100均ポールで免疫アップ!自律神経リリースセミナー(一般向け)


皆さんは鍼灸は好きですか?

実は私は、恩師である向野先生と出会うまで鍼灸が嫌いでした。向野先生との出会いは鍼灸大学の4年生で、鍼灸師になるかならないかを決めるギリギリのところで、一歩間違えば鍼灸師としての私はいなかったかもしれません。

私と鍼灸の出会いは中学2年生の頃。

バレーボール部に入っていて、熱心に部活に励んでいた最中でした。膝の前十字靭帯という名前の靭帯を損傷し、医師からは手術を勧められ、手術は嫌だからとセカンドオピニオンを繰り返し、何とか怪我からの復帰を模索している時に鍼灸と出会いました。

出会いは最悪。

まず、鍼灸院に入ると問診等も行われず『何してるの?時間がないから、早くそこに寝て!』と言われました。

『今日来た理由は伝えなくて良いのか?』と訊ねると、『僕ぐらいの名人になったら、そんなこと聞かなくてもわかるんだよ。良いから、早くベッドに寝なさい。』と言われました。

ベッドに寝ると、手首の脈をとられ、『うん。わかった。君は太陽の脈が弱い。不調の原因はそれだね。僕のような名人の治療を受けられて幸せだね。』と言われながら全身に何十本と鍼を打たれました。

施術が終わりベッドから立ち上がると、膝が痛くて立ち上がれません。

先生にそれを伝えると

『なんだ。膝だったのか。早く言いたまえ。』と、怒られました。

この時点で逃げ出したかったのですが、膝の痛みを何とかしたいとその場でもう一度施術を受けると、今度は膝が曲がらなくなっていました。

『そんなはずはない!』と怒られながらグイグイ膝を曲げられ、『もう痛いからやめてください。』と泣きながらお願いすると、手首の脈をとられ、こう言われました。

『君の脈は正常に戻っている。ちゃんと気を巡っている証拠で、もう治っているじゃないか。治ったのに、私の治療に文句をつけるんじゃない!』

呆れて思わず逃げ出しましたが、私と鍼灸の出会いはこんな出会いでした。

だから、鍼灸の道に進むと決まった時(すべり止めでした)、正直絶望しました。

大学では鍼灸に何とか希望を見出そうと色々な治療院を見学したものの『やっぱり鍼灸ってこれぐらいの効果しか出せないの?』と改めて絶望を繰り返し、それでも希望を見つけるために学校に鍼を販売に来られる業者さんが勧めるセミナーを何度か受講しました。

でも、決定的なものはありませんでした。

そんな生活を送りいよいよ最終学年、大学4年で国家試験を受ける年になりました。
大学4年では、病院実習があります。

病院実習の合間にも一般企業への就職活動を続け、もう、鍼灸師になるのは諦めよう。そう思っていた時でした。

病院実習で、恩師のお弟子さん、今は兄弟子にあたる本田先生と出会いました。
本田先生の施術はM-Testという施術で、それまで見学したどんな鍼灸とも違いました。

身体を触るだけで痛みが変化し、そこにシールタイプの鍼を貼るだけで腰痛や五十肩が動くようになりました。

話に聞く、『ぎっくり腰で這いながらやってきた人が、歩いて帰って行った。』というのを、初めて目の前で目撃しました。

病院実習から大学に戻ると、すぐにM-Testを調べました。そして、次の日、私は福岡に来ていました。

向野先生の外来を見学させていただき、その時には何が起こっていたのかよくわからなかったけれど、とにかく目の前の患者さんがみるみる元気になり、全員が笑顔で帰宅されていました。

『こんな鍼灸があるんだ!』

そう、思いました。

そして翌年、福岡大学大学院に私はやってきました。

大学院では、最初に書いた通り、とんでもなく忙しい日々を過ごさせていただきましたが、その甲斐あって、私は代え難い技術を身につけることができました。

向野先生は世界的に有名で、国内からも海外からも技術を持った一流のセラピストが勉強に来ていたため、彼らにM-Testを教える傍らで、私も世界中の代替医療の知識と技術を学ばせていただきました。

鍼灸を好きになれたのはこの頃です。自分自身の施術で患者さんを治せるようになってようやく、私は鍼灸が好きになりました。

私は、本当に運が良かったのだと思います。

あのまま就職していたら、病院実習も本田先生のところに行っていなかったら、間違いなく鍼灸師にはなっていなかったと思います。

それが今や、鍼灸師や医師に鍼灸の技術を教える立場です。


私に、特別な力はありません。今、患者さんに施術ができているのも、恩師である向野先生に与えていただいた力だと思っています。

だからこそ、一人でも多くの困っている患者さんに技術を届け、向野先生が目指されていた医療の未来の姿、Narrative Based Medicine(NBM)(根拠に基づく医療=EBM:evidence based medicineを補完する言葉で、科学的根拠を強調しすぎて患者さんの意思や希望を置き去りにしてしまっていることの反省からできた言葉)を実現したいと考えています。

鍼灸院おるきの『おるき』は、『ここにいるよ』という意味の言葉です。困っている患者さんに届くように、準備をして待っているから安心してねという願いを込めて、『おるき』と名付けました。

『ここに来て良かった。』

少しでも多くの方に、そう思っていただけるように更なる進化を続けながら皆様をお待ちしています。

福岡市西区の鍼灸治療

鍼灸院おるき


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