美容鍼・美容鍼灸

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美容鍼灸

鍼灸は古来からからだの痛みや不調を改善するために使用されてきました。そして、近年ではその美容効果への期待が高まり、お顔の悩みを解決する『美容鍼灸』が注目されています。その結果、皆さんもよく耳にしているのではないでしょうか?

我々鍼灸師のイメージは健康状態を改善する予防医学としての鍼灸が主ですが、美容のプロフェッショナルから見ても、美容鍼灸は取り入れたい美容習慣の一つのようです。

このページでは、美容鍼灸の効果やメリット、デメリット、そして、どのようなお悩みをお持ちの方によく使われているのか、さらに、美容と女性の健康のプロとして当院が信頼している先生についてもご紹介させていただきます。

鍼灸のはじまり

鍼灸は、中国の古代から始まったとされる伝統的な医療療法です。紀元前の古代中国には、鍼や灸(お灸)を使った治療方法が既に存在していました。

鍼灸の起源に関する具体的な起源は不明ですが、伝統的な説話や文献によると、鍼灸は伝説の皇帝である黄帝が発見したとされています。

黄帝(こうてい)は、中国の伝説的な皇帝であり、中国史上では重要な人物の一人に数えられています。歴史上の正確な時代は明確ではありませんが、紀元前2697年から紀元前2597年の間に存在したとされています。

彼は中国の文化や医学において非常に重要な存在であり、伝説的な「黄帝内経」などの文献に関連して鍼灸や医学の発展に大きな影響を与えたとされています。

「黄帝内経」と呼ばれる古代中国の医学書には、鍼灸に関する記述があります。
黄帝内経には、鍼や灸を使って体内のエネルギーの流れである「気(チー)」を調整し、健康を促進する方法について記されています。

この黄帝内経は、6000年以上が経過した現在でも重要な参考文献とされており、『黄帝内経』『傷寒論』、そして『難経』の3篇は鍼灸学生や古典鍼灸を学ぶ上で必須の書物となっています。

古代中国では、鍼灸が身体のバランスを取り戻すための重要な治療法として位置づけられていたのです。

さて、鍼灸はその後、中国の周辺地域に広まりました。特に日本では、鍼灸が独自の発展を遂げ、独自の理論や技術が形成されました。日本では、鍼や灸を使った治療が「はり」と「きゅう」として知られ、古くから広く行われてきました。

歴史的な記録によれば、鍼灸が日本に伝わったのはおおよそ6世紀から7世紀の間で、朝鮮半島経由で中国から渡来したとされています。
この時期、日本は仏教や中国の文化、医学など様々な面で中国文化の影響を受けており、鍼灸もその一環として伝わったと考えられています。

伝統的な日本の鍼灸は、古代中国の鍼灸療法を基にしながらも、日本独自の発展を遂げました。
特に奈良時代(8世紀初頭から8世紀末まで)や平安時代(794年から1185年)には、仏教の僧侶が鍼灸を伝え、寺院で医療活動を行ったり、武士や庶民に治療を施したりしていたとされています。

鍼灸は、日本の医療や健康維持の重要な要素として受け継がれ、江戸時代(1603年から1868年)には江戸時代の医学書である「絵本三代諸家経」に鍼灸の技術が詳細に記されています。
日本鍼灸はこの時代に大きく独自の進化を遂げました。鎖国中、鍼灸は町医者や薬種商などが行う一般的な治療法として普及し、独自の技術や手法が生まれました。

明治時代(1868年から1912年)になると、西洋医学の導入とともに一時衰退しましたが、近年では予防医学の重要性が認知されるとともに再び注目を集め、現代の日本では鍼灸療法が広く利用されています。

1980年代以降、日本では経済成長や都市化が進展し、人々の生活水準が向上しました。このような社会的な変化とともに、美容や健康に対する意識が高まり、美容に関する様々な新しい技術やサービスが登場しました。その中で、伝統的な鍼灸療法を応用した美容鍼灸が注目を浴びました。

現代では、鍼灸は世界中で広く受け入れられ、さまざまな健康問題の治療や予防に利用されています。また、西洋医学との統合や科学的な研究に基づいたアプローチも取り入れられ、鍼灸の有効性や安全性が確立されつつあります。

美容鍼灸のはじまり

美容鍼灸の歴史を紐解くと、やはり数千年前にさかのぼります。
鍼灸療法は初期の段階から美容に関する側面も含まれていました。
古代の皇族や貴族は、美しい肌や若々しい容貌を維持するために鍼灸を利用していたと言われています。

古代中国では、鍼灸が身体のエネルギーの流れ(気の流れ)を調整することで健康を促進すると考えられてたと記述しましたが、美容の分野でも同様に考えられていました。
このエネルギーの流れを調整することにより、肌の血行やリンパの流れを改善し、美肌効果が期待されていました。
また、鍼灸が体内のバランスを整えることでストレスや疲労を緩和し、美容に寄与すると信じられていました。

美容鍼灸は、伝統的な鍼灸の技術を用いて、肌の血行を促進し、肌のトーンやハリを改善し、しわやたるみを軽減することを目的としています。

日本では、このような美容効果が注目され、美容鍼灸がサロンやクリニックで提供されるようになりました。

また、1990年代には、テレビや雑誌などのメディアでも美容鍼灸が取り上げられ、一般の人々にも認知されるようになりました。

この時期に美容鍼灸が広く普及し、日本の美容業界において一定の地位を確立しました。その後も、美容鍼灸は進化を続け、現在でも日本を含む世界各国で広く利用されています。

2000年代以降、西洋の美容技術との組み合わせや科学的な研究に基づいたアプローチが加わり、より効果的な美容鍼灸が提供されるようになっています。また、美容鍼灸は東洋医学の一部として認識され、広く受け入れられるようになっています。

美容鍼灸の方法

美容鍼灸には様々な方法があります。ここでは、一般的な方法について記載します。

  • 鍼だけを使う美容鍼灸
    お顔に鍼だけを使って施術します。解剖学的にお顔の筋肉の役割に応じて鍼を刺す方法や、東洋医学的に経穴(ツボ)の働きを考えて鍼を刺す方法があり、先生によって様々です。
  • 鍼にパルス(電気)を流す美容鍼灸
    お顔に鍼を刺し、その鍼に電気を流し深層の筋肉を刺激する方法です。凝り固まった筋肉をほぐしたり、動きが悪くなってしまった筋肉を動きやすくするなどの効果が期待できます。また、微弱な電流ではありますが筋肉を動かすため、表情筋のトレーニングにもなります。
  • エステなど他の施術と組み合わせた美容鍼灸
    美容鍼灸だからといって鍼だけを使うというわけではなく、エステなどの他の施術と組み合わせて相乗効果を生み出す方法です。
    鍼灸で内面から変化させつつも、効果の高いフェイシャル技術を組み合わせることで内面、外面の双方にアプローチすることができます。
  • 刺さない鍼やローラーを使った美容鍼灸
    近年ではシールタイプの刺さない鍼を使った美容鍼灸や、ローラータイプの鍼を使った美容鍼灸も盛んに行われています。
    一昔前では、シールタイプの鍼は評価が低く、効果が出ないものと思われていた時期がありました。最近では効果が科学的に検証され、痛みなく刺す方法を使った通常の鍼よりも留置できる分だけ効果があるという報告も見られます。

美容鍼灸はお肌のどの部分にアプローチするかやお悩みの種類によって、最適な方法も変わってきます。担当の先生と相談し、自分に合った方法を見つけてみてください。

美容鍼灸の効果

美容鍼灸の効果は、個々の人や施術内容によって異なりますが、一般的には以下のような効果が報告されています。

肌の血行促進

鍼を使用して特定のツボや経絡を刺激することで、お肌の血行が良くなります。これにより、お肌の色合いが改善され、お肌のトーンが明るくなるなどの効果が期待できます。

リフトアップ効果

鍼を使用して皮膚の下の筋肉を刺激することで、肌のハリや弾力性が向上し、リフトアップ効果が期待されます。特に、たるみやしわの改善に効果があります。

しわやたるみの軽減

特定のツボや経絡を刺激することで、表情筋の緊張が緩和され、しわやたるみが軽減されることがあります。

ストレス緩和

鍼の刺激により、ストレスホルモンの分泌が抑制され、リラックス効果が得られます。ストレスが肌荒れやニキビの原因となることがあるため、ストレス緩和は美肌効果につながります。

代謝促進

鍼の刺激により、体内の代謝が活性化され、老廃物の排出が促進されます。また、お肌の細胞の元となる母細胞に刺激が入ることで肌の新陳代謝(ターンオーバー)が改善され、お肌の生まれ変わりが促進されます。その結果、肌のトーンや質感が向上します。

美容鍼灸は、お肌にとってはスペシャルケアに該当します。そのため、毎日受ける必要はありませんが、定期的に受けることで高い効果が持続する可能性が期待できます。

ただし、個々の体質や肌の状態によって効果が異なるため、効果を実感するまでには個人差があります。

美容鍼灸で効果が出るメカニズム

美容鍼灸がお肌に良いとされるメカニズムは、以下のようなことが考えられます。

血行促進

鍼がお肌を傷つけたり、特定のツボや経絡に刺激を与えることで、局所的な血行が促進されます。血液の循環が良くなることで、皮膚に栄養や酸素が適切に供給され、健康的な肌の状態を保つことができたり、新陳代謝のサイクルを最適化することができます。

筋肉への刺激

鍼が挿入されることで、皮膚や筋肉の微細な刺激が生じます。この刺激により、筋肉が収縮し、リフトアップ効果が得られます。また、同時に筋肉の凝りをほぐす効果も得られます。凝り固まった筋肉は収縮力を失い、たるみやしわの原因になっています。筋肉の緊張をほぐし、適切に収縮させることでお肌にハリを取り戻すことができます。特に、顔や首の筋肉は年齢が出やすく、首にも施術を行うのがオススメです。

皮膚の創傷治癒効果

鍼が皮膚組織に穴をあけることで、皮膚深部の母細胞においてコラーゲンやエラスチンといった、お肌のハリや弾力、バリア機能を正常に保つための成分が生成されます。コラーゲンは皮膚の弾力性や強度を保つために必要不可欠であり、コラーゲンが生成されることで創傷治癒を促してくれます。

神経系の影響

鍼が特定のツボや神経経路に刺激を与えることで、神経系に影響を与えることがあります。特に、鍼治療中は副交感神経が優位になりやすく、身体はリラックスした状態になります。これにより、自律神経のバランスが調整され、ストレスが緩和されます。ストレスや緊張が肌のトラブルの原因になることがあるため、神経系の調整は美肌効果に影響します。

ホルモンバランスの調整

美容鍼灸では特定のツボへの刺激が、ホルモン分泌を調整することがわかっています。特に、女性ホルモンのバランスは肌の状態に影響を与えるため、この効果は美肌につながります。

これらのメカニズムで、美容鍼灸は肌の健康や美容に役立っています。

美容鍼灸のメリット・デメリット

美容鍼灸にはメリットとデメリットがあります。正しく理解しておくことで、目的の美容効果に辿り着くことができます。

美容鍼灸のデメリット
美容鍼灸のメリット
  • 効果に個人差がある
    個々の人の体質や肌の状態によって効果が異なるため、効果には個人差が出てしまいます。
  • 出血・内出血
    美容鍼灸が鍼を使用している施術である限り、出血や内出血のリスクはつきものです。大切な行事の2週間以内は控えることをおすすめいたします。
  • 痛みや不快感
    鍼の刺激に対してごく稀に痛みや不快感を感じることがあるため、極端に痛みが苦手な方などは避けたほうが良いかもしれません。
  • 即効性がまちまち
    効果が現れるまでに時間がかかるため、即効性を求める場合には適していないかもしれません。
  • 医療行為ではない
    美容鍼灸は美容医療ではありません。あくまで美容目的での利用を想定しています。皮膚への強い侵襲や薬効を期待するなど医学的な問題に対しては医師に相談する必要があります。
  • 自然なアプローチ
    美容鍼灸は化学物質や外科的な手術を必要としない美容方法です。自然な治療法であるため、肌への負担が少なく、副作用のリスクが低いのが特徴です。
  • 全身に及ぶ健康効果
    施術効果は全身に及びます。自律神経を整え、体全体のバランスを調整するため身体全体の健康を促進する効果も期待されます。
  • コスト
    他の美容方法と比較して、比較的安価に受けられるのも特徴です。
  • 効果の持続性
    美容鍼灸の効果は一時的ではなく、定期的な施術を受けることで持続的な効果が期待できます。
  • リラクゼーション効果
    鍼が副交感神経に作用し、リラックス効果が得られます。ストレスの軽減や心身のリフレッシュにも役立ちます。

これらのメリットとデメリットを考え、個々のお悩みや状況に合わせて美容鍼灸を受けたご自身を想像してみてください。

当院での美容鍼灸は?

さて、ここまで美容鍼灸について語ってきましたが、現在当院では美容鍼灸を行っていません。その代わり、美容鍼灸を信頼して任せられる先生をお招きして施術をお願いしています。

以下、美容鍼灸を担当してくれる脇山先生のご紹介です。

40代美容の新しい選択肢に!
鍼灸サロンHARIN 脇山扶美先生

脇山 扶美

国家資格:はり師きゅう師

美容薬学検定1級
食の安全指導士
健康食品管理士

『所属』
代替医療ネット 理事
代替医療技能向上共の会 副会長

脇山先生とは小野が講師を務めたセミナーで出会いました。受講者の中に、一人飛び抜けて上手な先生がいたため声をかけると、同じ福岡市西区の治療院に勤務し始めたばかりの先生でした。

半年後、また別のセミナーで再会すると早くも鍼灸・美容鍼灸部門の責任者に上りつめ、その技術はさらに目を引くものになっていました。

脇山先生が独立を考えていると聞いた時、独立のサポートをするため治療院のテナント探しや必要な業者さんを紹介している中で、脇山先生の知識と技術に触れ、この人材はどうしても欲しい!と思ったため当院にお招きし、女性のための鍼灸院として『鍼灸サロンHARIN』をオープンすることになりました。

最初の出会いから約4年、当時から持ち合わせていた高い技術と、普通では考えられないスピードで進化してきた脇山先生の施術を是非受けてみてください。

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