訪問鍼灸と多系統萎縮症

こんにちは！

福岡の鍼灸院おるき、院長の小野です。

当院では訪問鍼灸を行っているわけですが、最近では多系統萎縮症患者さんからの訪問のご依頼が増えてきました。

そう、２週間ほど前に増えてきたとブログで書きましたが、それよりもまたさらに増えてきたのです。

多系統萎縮症は、現代医学では治せる病気ではありません。

鍼灸でも同じで、今の症状を緩和させたり、脳に与える刺激の種類を増やしたり、身体をできるだけ動きやすい状態に整えることで、病状の進行を遅らせたりが主な目的になっています。

そして、その効果の出方を考えると健康保険が使える訪問での施術が最も患者さんのためになると思い、ご自宅までお邪魔させてもらっています。

さて、そんな多系統萎縮症の患者さん数ですが、有病率は１０万人あたり18人と言われています。

福岡市には164万人が住んでいますので、患者さん数は推定290人ほど。

つまり、多系統萎縮症患者さんの５％程が、当院に施術を任せてくださっているという状況です。

と、ここまでで数のことを強く言ってきましたが、大勢の同じご病気の方を診られるということは、施術を行う側にとっても施術を受ける側にとってもメリットがあります。

それは、同じ症例が集まりやすいため、施術内容をブラッシュアップできること、そして、治療のより良い内容が見つかればそれをすぐに患者さんに還元できることです。

今、施術を行った直後から数時間〜数日はふらつきが減ったり、身体が軽くなって少し前のお身体に戻った感覚になる方が多いです。

この、『少し前』を、３日、１週間、１ヶ月、１年と戻せるようになれば、多系統萎縮症で悩む患者さんの力になれるのに、と、そう思っています。

難病に関してはそもそもが難しい病気。まだまだ施術でできることが少ないですが、今日よりも明日、明日よりも明後日、施術内容を進化させてできることを増やしていきたいです。

福岡市で多系統萎縮症にお悩みの方、訪問鍼灸を求められている方は福岡市西区今宿の鍼灸院おるきにご相談ください。