こんにちは!
福岡の鍼灸院、おるきの小野です。
今日は新型コロナ感染症の後遺症について。
最近になって、新型コロナ感染症後の様々な症状でご相談を受けることが増えてきました。
新型コロナ感染症後の症状(後遺症)
新型コロナ感染症の罹患後症状で主となるものは
- 頭がぼーっとする
- 息苦しい
- ちょっと動いただけですぐに動悸がする
- 咳が止まらない
- 倦怠感がなくならない
- 眠れなくなった
- 記憶障害
- 集中力低下
などです。
実はこれらの症状には共通点があり、上半身のケアや呼吸を整えてあげることで改善することが多いです。
新型コロナ感染症後の身体の特徴
当院が行っているM-Testやインピンジメントリリースでは、患者さんの身体を動かし、その身体の動きから身体のどの部位に問題が出ているのか、どのような機能が損なわれているのかを把握することができます。
そして、新型コロナ感染症後遺症でお悩みの方は、『呼吸筋』や『呼吸補助筋』の機能が低下している可能性があります。
インピンジメントリリースでは呼吸補助筋の働きを確認するのですが、『咳』『頭の症状』『不眠』『自律神経症状』を訴える方のほとんどが呼吸補助筋の働きが正常ではありません。おそらく、ひどい咳の影響で呼吸補助筋に疲労が蓄積したことで機能低下が起きたのか、熱による筋肉の炎症でダメージを受けたのかだと思いますが、ご来院時には呼吸補助筋が全く働いていないという人がいらっしゃいます。
呼吸補助筋が使えなくなると、呼吸が浅くなってきます。
呼吸には、酸素の交換をするという働きの他に、自律神経のスイッチとなる働きを担っています。
自律神経はその名の通り、自律して働いています。基本的に全自動で交感神経と副交感神経を切り替えてくれる自律神経ですが、呼吸の時だけは吸気で交感神経が、呼吸で副交感神経の働きが優位になります。
また、呼吸の際の自律神経の働きは二次関数的に切り替わります。
ゆっくりとした深い呼吸を行うことで交感神経も副交感神経もしっかりと働いた状態で切り替わってくれるのですが、呼吸補助筋の機能が損なわれていると、呼吸は早く浅くなります。こうなると、交感神経も副交感神経も十分に立ち上がってくることがないまま切り替わってしまい、働きそのものが悪くなっていきます。
呼吸が浅くしっかり行えないから息苦しく、換気が十分に行えないから頭がぼーっとしたり動悸がしたり、集中力や記憶力が低下している可能性があります。
新型コロナ感染症後遺症を改善するには
新型コロナ感染症の後遺症を改善するには、呼吸補助筋の働きを取り戻してやる必要があります。
当院では、鍼灸や整体、オステオパシーなどの施術やラジオ波などの温熱療法を使って呼吸補助筋の働きを取り戻したのちに、自宅で簡単に続けられるストレッチをお伝えしています。
意外にも本当に簡単なストレッチを行うだけで症状が改善する人が多く、ちょっとしたことでこんなにも長く困ることになるのかと驚いています。
ストレッチの内容は人によって異なるためここでご紹介はしていませんが、1日1分〜3分程度で終わるものがほとんどです。
新型コロナ感染症や自律神経症状でお困りの方は、福岡市の鍼灸院おるきに是非ともご相談ください。
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