おはようございます。
福岡の鍼灸院おるき、院長の小野です。
昨日は北九州から五十肩の患者さんが来てくださいました。
五十肩、発症すると厄介なやつで困っている人も多い疾患です。
困っている人も多いと思いますので、参考になると幸いです。
痛みがあったのは腕のほう。でも、診断は?
さて、今回の例もそうなのですが、五十肩の診断を受けたからといって痛みがあるのが肩とは限らないようです。
最近、良く相談を受けるのが
- 肩よりも腕が痛くて手が上がらない
- 腕を捻ると痛みがある
など、腕の症状であることが多いです。
ではなぜ五十肩と言われるのか。
これは、病院で受けた検査を思い出していただけるとわかると思います。
病院での検査では、多くがレントゲンを受けます。そして、肩の骨に異常はないし、肩の腱が切れている様子はないので五十肩ですね。
という流れで診断を受けることになります。
この時、見ているのは何でしょう?
異常がないと判断された、『骨』、ですよね?
つまり、骨折じゃないよ!ということしかわかっていないわけです。
そして、MRIとなると時間も費用もかかります。もし五十肩であればMRIをとっても筋肉の断裂がなければわからないので、結局MRIを撮っても『筋肉の断裂は見つからなかった』と言われ、
患者さんは『え?じゃあ、私の肩(腕)の痛みは何なのですか?』となってしまいます。
この時、医療従事者(先生)は
『骨には異常はないし、断裂もしてないから安心して痛みがあるところのリハビリに励んでね!』
ということと、
『腕の筋肉は肩を動かす筋肉で、診断名をつけるとしたら五十肩になっちゃうので、五十肩にしておきます。』
ということを考えていると思います。
そして、五十肩の診断がつき、あなたのレセプトには『肩関節周囲炎』という、五十肩の正式名称が記載されるというわけです。
五十肩はなかなか治らないと言われていますが、実はここで困ったことが起きてきます。
先生は患者さんに『肩関節周囲炎の診断出したから、(腕の痛みが良くなるように)リハビリやっておいて!』とカルテで指示を出します。
リハビリの先生は『肩関節周囲炎の診断が出ているから、(肩の関節を動かすような)リハビリをやっておきます。』とリハビリを始めます。
患者さんの症状が、どこかで置き去りになってしまったりします。
とか、関節内注射(ブロック注射)などをすることがあるのですが、こういった治療は麻酔薬などを炎症の中心、つまり、関節付近に打つ注射になっています。
西洋医学が対症療法と呼ばれる原因がこういうところにあるのですが、
患者さんの訴え=腕の筋肉が痛くて腕が上がらない(症状と原因)
お医者さんの考え=腕が上がらないのは肩に炎症を起こしているからで、炎症を抑える注射を関節に打ちましょう(炎症という症状に対しての加療=対症療法)
となって、実際に痛くて困っている腕の筋肉に対して何かするということはなかなかなかったりします。
診断と治療、原因の追求、これらがうまくいくことで改善への道を踏み出すことになるのですが、最初の一歩が遠く感じている方はもしかしたら、原因を見つけることに失敗しているのかもしれませんね。
当院では、最初の一歩を踏み出すために東洋医学的目線、西洋医学的目線で検査を行い、原因をしっかり探った上で施術を始めます。
福岡で五十肩で困っている。腕の痛みで肩が動かなくて困っているという方は福岡市西区の鍼灸院おるきにご相談ください。
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