ぎっくり腰の原因とつらい姿勢の傾向|当院で診た15例の記録

2026年の6〜7月に、当院を受診されたぎっくり腰(急性腰痛)は15名でした。ここでは、その15例の「きっかけ」と「一番つらかった姿勢」の傾向、そして姿勢のタイプごとに当院がみているポイントを、実際の記録からまとめます。

※以下は一般的な統計ではなく、当院で拝見した範囲の記録です。診断は医療機関で受けてください。

1. ぎっくり腰のきっかけ(15例)

最も多かったのは「前かがみ・中腰の動作」で、次いでゴルフのスイングやランニングなどの「スポーツ・強い動作」でした。日常のふとした動作から、スポーツまで幅広く起きています。

当院 15例
  • 前かがみ・中腰の動作5例(33%)
  • スポーツ・スイング動作4例(27%)
  • 立ち上がり・起き上がり2例(13%)
  • 持ち上げ・抱え上げ2例(13%)
  • くしゃみなど不意の動作1例(7%)
  • 明確な誘因なく徐々に1例(7%)

内訳(実際の記録):前屈みになった瞬間3/前屈みで作業2/ゴルフのスイング2/ランニング1/格闘技の試合中1/オフィスで立ち上がり1/ベッドから起き上がり1/荷物の持ち上げ1/赤ちゃんの抱っこ1/くしゃみ1/歩行中に徐々に1

2. 一番つらかった姿勢(14例)

「後ろに反らすとつらい(後屈)」が最も多く、「前かがみ(前屈)」「立ち上がり」と続きました。どの姿勢でつらいかは、負担のかかっている場所を見立てる大切な手がかりになります。

当院 14例
  • 後屈(後ろに反らす)5例(36%)
  • 前屈(前かがみ)4例(29%)
  • 立ち上がり3例(21%)
  • 全部同じぐらい1例(7%)
  • 激痛で何もできない1例(7%)

3. つらい姿勢のタイプ別に、当院がみているポイント

姿勢のタイプごとに、負担が出やすい部位と、あわせて確認する「運動連鎖(離れた部位のつながり)」が異なります。当院では、つらい姿勢の情報から下記のような場所を確認していきます。

つらい姿勢 主にアプローチする部位 あわせて診る運動連鎖
前屈でつらい 腰のやや外側(腰方形筋 など) 股関節
後屈でつらい 腰の背骨付近(脊柱起立筋 など) 上半身
立ち上がりでつらい 臀部(梨状筋・中臀筋 など) 内もも(内転筋)

※部位やアプローチは一例で、感じ方や経過には個人差があります。実際は検査で一人ひとり確認します。「つらい姿勢のすぐそば」だけでなく、運動連鎖でつながる離れた部位(前屈なら股関節、後屈なら上半身、立ち上がりなら内もも)まで併せてみておくと、経過が安定しやすい傾向があります。

「激痛で何もできない」ときは、まず見極めを

15例のうち1名は、激痛で身動きが取れない状態でした。検査でヘルニアの兆候がみられたため整形外科へおつなぎし、結果として重度のヘルニアで当日入院となりました。しびれ・力の入りにくさ・安静にしても引かない激痛などがあるときは、鍼灸より先に医療機関での確認が必要な場合があります。

4. うまくいかなかった一例(正直にお伝えします)

仕事中に歩いていたら徐々に痛みが出て、夕方には動けなくなった方がいらっしゃいました。近隣の整形外科でぎっくり腰と診断され湿布を処方されましたが、翌日も動けないため当院を受診。施術後に動けるようになり、痛みは残るものの通常の生活に戻れました。

ところが翌日、痛みを我慢して仕事に行き、出張先の施設内を歩いていたところ、電撃のような痛みが走り完全に動けなくなりました。再受診時にヘルニアの徒手検査が陽性で、回復の見通しを確認するテストにも反応がなかったため病院へおつなぎしたところ、入院となりました。

初回で一時的に動けるようになっても、神経の徴候や検査結果によっては、無理に続けず医療機関へおつなぎすることがあります。良くなった例だけでなく、こうした見極めと連携こそ大切だと私たちは考えています。

まとめ

ぎっくり腰は、きっかけやつらい姿勢によって負担のかかる場所が異なり、みるべきポイントも変わります。当院では、つらい姿勢のタイプと運動連鎖から一人ひとり確認していきます。つらいときは我慢せず、まずはご相談ください。

ぎっくり腰(急性腰痛)でお困りの方へ >


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