気象病の原因と対処法
気圧の変化に弱い=気象病 !?
気象病
気象病という言葉があります。
気圧の変化を敏感に感じ取り、雨が降る前や気温が大きく下がる前に体調を崩したり、関節の痛みがひどくなったりする状態のことで、中には『テレビの天気予報よりも天気を正確に当てられる』という方までいらっしゃいます。
こういった方々の状態を気象病と呼んでいます。
特定の気象条件が原因で起こるとされる健康問題のことで、一般的には、気圧の変化や湿度の変動、気温の急激な変化などがトリガーとなることがわかっていて、頭痛、めまい、関節の痛み、不快感や神経痛などの症状が主体です。
ちなみに、医学的には気象病という病気はないので、それぞれの症状に対してそれぞれの病名がつき、一つ一つの問題に対処していくことになります。
気象病の原因
気象病にかかりやすい方の多くが、自律神経系の働きが弱く、環境の急激な変化に対して身体がついていかないという特徴があります。
上で挙げた頭痛、めまい、関節の痛み、神経痛は血流が悪くなることで発症するものが多いですが、気圧の変化や気温の変化に身体がついていけない場合、人は血流、特に、末梢血管や毛細血管の血流が悪くなります。
持病を抱えている方は症状が出やすい部分の血流が元々良くなく、その上で環境の変化に自律神経がしっかり働かない場合に、持病の症状が強く誘発されます。
つまり、気象病は
① 元々あった身体の不具合
② 自律神経の働きが弱い
の2つが組み合わさって起きる持病の悪化と言えるかもしれません。
気象病への対処
気象病を克服するためには、原因の2つにそれぞれ対応しておく必要があります。
① 元々あった身体の不具合
に対してはストレッチが効果的です。特に、当院の患者様方は私から、『あなたの症状に合わせた簡単なストレッチ』を聞いている人がほとんどですよね。
そのストレッチを日頃から意識して行っていただくことで、原因①元々あった身体の不具合に対して対処できると思います。
② 自律神経の働きが弱い
に対しては、呼吸を意識しておくことをおすすめいいたします。
呼吸は自律神経のスイッチになっており、息を吸っている時(吸気)には交感神経が、息を吐いている時(呼吸)には副交感神経が働いています。
さらに、それぞれの神経はスイッチが入った後、働きが二次関数的に高まっていくため長く深い呼吸を行うことで自律神経の働きを高めることができます。
普段よりも大きくゆっくりとした深呼吸を行い、呼吸だけに集中する時間を5分で良いので作っていただくと、自律神経の機能が高まり毛細血管の拡張や血流の増加が期待できますよ。
ちなみに、参考までにですが、小野の1分間あたりの呼吸数は平常時で6回〜8回、意識すると3〜4回なので、日頃からかなりゆっくりとした深い呼吸ができています。
一般的な回数は10回〜13回程度らしいので、『私、自律神経の働きが弱いな〜』という自覚がある方は、まずは10回程度の呼吸数を目指してみてくださいね。
気象病にもプロの技術で対応します
もちろん、院での治療も可能です。
気象病で困っている方は、それぞれ持病として何かしらの身体の不具合を抱えています。
その不具合の原因は症状別どころか、患者さん個人個人で違ってきます。
元々抱えている身体の不調をしっかり改善しておくことが気象病改善の第一歩ですので、お天気が不安定になると身体の調子も不安定になるというお悩みをお抱えの方は、一人で悩まず、福岡市西区の鍼灸院おるきに是非ご相談くださいね。
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