腰痛の種類
腰痛は日本人が罹患する非常に身近な病気で、その症状に合わせて病気の原因が異なります。
中にはレッドフラッグと呼ばれる、非常に注意が必要な腰痛もありますので、『我慢すれば良いから』と考えずに、まずは病院にかかってみるのがおすすめです。
さて、腰痛には、その病態に合わせて幾つかの種類があります。
身近な腰痛
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎すべり症
- 腰椎分離症
- 腰部変形性脊椎症
などが挙げられます。
有名なものもありますので、聞いたことがあるものもあるかもしれません。
注意が必要な腰痛
腰痛が起こりやすい病気には、泌尿器の病気、消化器の病気、婦人科の病気、血管の病気、皮膚の病気、そして癌などが挙げられます。これらの病気はレッドフラッグとも呼ばれ、できるだけ早く専門医に診ていただく必要があります。
泌尿器が原因の腰痛
- 尿路結石
- 膀胱炎
- 腎盂腎炎
消化器の病気
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胆石
- 胆嚢炎
- 膵炎
婦人科の病気
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 卵巣捻転
- 子宮外妊娠
血管の病気
- 腹部大動脈瘤
- 腹部大動脈解離
皮膚の病気
- 帯状疱疹
癌
- 骨にがんが転移したことによる腰痛
これらの病気で腰痛を感じる原因
身体には自律神経が関与する反応として、様々な反射があります。
その中の一つに、内臓−体制反射があります。
内臓−体制反射とは、内臓からの情報が内臓求心性神経を通って中枢に伝わり、運動神経を介して骨格筋を収縮させる反応です。
内臓の状態を体表に伝える反射であり、身体の中に危険が迫っているサインにもなっています。
運動器の病気である腰痛だと思って受診したら何も見つからず、精密検査をしたら思いもよらぬ病気が見つかった...
などということもあるのです。
身近な腰痛の原因は?
身近な腰痛の原因の多くは運動器、つまり、筋肉にあります。
ぎっくり腰は関節のモビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)が崩れたことで腰椎に捻挫が起きることで生じます。
腰椎椎間板ヘルニアは脊椎の中にある髄核が飛び出したことにより、背骨の中を通っている神経が圧迫されることで生じますが、腰部や骨盤周りの筋肉の緊張は髄核脱出の原因になります。
脊柱管狭窄症は背骨周りの筋肉が固く強張り、腰椎の動きに合わせて筋肉が伸び縮みしなくなることで徐々に進行していきます。
腰部の筋肉と、腰椎や骨盤と連携をして働く筋肉、関節が正しく機能することで腰痛の原因を遠ざけることが可能です。
各種腰痛の検査・診断するには?
各種腰痛の検査では、まず、レントゲンやMRIなどの画像診断が用いられます。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は画像診断に所見が現れているため、検査をすればすぐに発見できることが多いです。
注意が必要な腰痛の中には腰痛以外の症状や基礎疾患が現れていることも多く、腎盂腎炎では発熱、子宮内膜症では月経痛などの月経トラブルが強くなることがあります。
各種腰痛の治療は?
腰痛は、その病名ごとに病気の性質が異なります。そのため、それぞれ治療内容も変わってきます。
保存療法としては、病院ではリハビリが主体となります。日本では投薬療法も盛んですが、海外のガイドラインでは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は外されており、効果がある人とない人様々です。
鍼灸は逆に、日本のガイドラインでは評価が低く、海外のガイドラインでは一定の評価を得ています。
鍼灸は筋肉へのアプローチを得意としているため、施術を受けたその場で効果を実感できることが特徴です。
しかし、日本で評価が低い理由として、施術師によって効果がまちまちで、一定の水準での評価が行えないこと、施術の効果を生理学的に説明している文献が少なく、医学会での評価が得られていないこと、そして何より、鍼灸師が医師に対して鍼灸の魅力を伝えきれていないことが挙げられます。
鍼灸の施術自体の生理学的な効果はかなりわかってきており、血管拡張作用による血流の増加、体制自律神経反射による自律神経系の活性化や安定化、軸索反射や脊髄反射による筋肉の緊張緩和などを使い分けて、我々鍼灸師は身体に対してアプローチしています。
腰痛治療に鍼灸を試してみるときの注意事項
腰痛で困っているときに鍼灸治療を試してみるなら、色々な治療を受けてみることをおすすめします。
鍼灸の良いところでもあり、悪いところでもあるのですが、先生によって治療方法が全く違います。
そのため、『以前、引っ越す前に鍼灸院で腰痛が改善したから今回は近くの鍼灸院にやってきてみたら内容が前と全然違っていた。』なんてことも珍しくありません。
最近来られた患者様の中には、鍼灸が良いというのは確信しているけれど福岡県で良いところが見つからなかったから、20箇所以上の鍼灸院を渡り歩いて当院に辿り着いたなんて方もいらっしゃるぐらいです。
できるだけ多くの方法を自分の身体で体感し、多くの選択肢から自分にとってのベストを選ぶというのも良いかもしれません。
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営業時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
9:00~13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 休診 |
14:00~19:00 | 往診 | ◯ | ◯ | 往診 | ◯ | ◯ | 休診 |
交通アクセス
鍼灸院おるき
福岡県福岡市西区今宿駅前1-3-28
今宿ホワイトマンション105
電車でお越しの場合
JR筑肥線今宿駅より徒歩1分
駅を出て右手に進んだところにある4階建てビルの1階です。
お車でお越しの場合
西九州道今宿ICより5分
※駐車場を3台分ご用意しております。院から少し離れておりますので、受付にお声がけください。
院長紹介
小野 修司
鍼灸師
スポーツ健康科学修士
M-Testインストラクター・マスター
M-Test学会 学術総会運営責任者(2014年、2015年)
YNSA学会 会員 上級修了
病鍼連携連絡協議会 会員
鍼灸院おるき 院長
株式会社ハリサーチ 代表取締役
代替医療ネット 発起人
代替医療技能向上共の会 代表
ー略歴ー
2008年 鈴鹿医療科学大学卒業 鍼灸師の免許を取得
2011年 福岡大学大学院スポーツ健康科学研究科修了
2010年〜2016年 池尻裕一クリニック、太田脳神経外科医院リハビリ室を経て福岡大学病院東洋医学診療部に入職
2017年 鍼灸院おるきを開院
2021年 株式会社ハリサーチ設立
2021年 代替医療技能向上共の会 代表に就任
大学院での研究やトレーナー仲間との切磋琢磨、病院での西洋医学との苦手を補い合う相互補助の役割を経験し、2017年に鍼灸院おるきを開院いたしました。
当時の生活はつらかったですが、おかげで西洋医学の医療・リハビリの内容や東洋医学で補える点がわかり、どのような症状であれば西洋医学に頼り、東洋医学では何ができるかが明確になりました。
今ではその経験も大切にしつつ、東洋医学でできることを一つでも増やすために毎日技術を磨いています。
この経験が皆様のお役に立つと信じて、一人でも多くの悩みを抱えている方の力になれればと願っております。
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