【セミナー報告】9/14・15 IRT療法基礎セミナー in 京都

2025年9月14日・15日の2日間、普段は福岡市西区にある鍼灸院おるきで開催しているIRT療法基礎セミナー を、今回は関西の先生からの強いご要望で京都にて開催いたしました。
神戸・大阪・京都の鍼灸師柔道整復師に加え、関東からは医師2名にもご参加いただき、少人数ではありましたが、まさに多職種・広域から集う充実の学びの場となりました。

IRT療法基礎セミナー 京都開催 講義風景(五十肩・腰痛・股関節疾患への臨床応用を学ぶ鍼灸師と医師の先生方)

テーマと学びのポイント

今回のテーマは 「2つの検査をマスターして肩と股関節に強くなろう」
IRT療法は肩と股関節の検査から全身の状態を把握して、効果的な施術のポイントを探るテクニックです。
セミナーでは臨床でよく使われる徒手検査を、あらためて 機能解剖学の視点 から見直し、即臨床に活かせる形でお伝えしました。

具体的には以下の観点を中心に解説・実技を実施いたしました。

  • 運動連鎖 を踏まえた全身のつながりの理解
  • 関節包内運動の異常 と症状発生の関係
  • 腰痛に効く手のツボ とその臨床的特徴(効果がある人、ない人の特徴)
  • 五十肩の検査と施術戦略
  • 股関節疾患(臼蓋形成不全・グロインペイン)の検査とアプローチ
  • 肩関節(野球肩を含むスポーツ障害)と自律神経への応用

肩関節や股関節はスポーツ障害や加齢による疾患が多発する部位です。例えば 五十肩や野球肩、腰痛、臼蓋形成不全やグロインペイン症候群 は臨床で遭遇する頻度が高く、患者さんの生活の質に直結します。IRT療法は肩・股関節に留まらず全身状態を改善できる施術方法ですが、基礎となる肩・股関節への検査とアプローチを通じてこれらの評価・施術をIRT療法を通じて深く学んでいただけたのは大きな意義がありました。

IRT療法 実技指導 股関節検査の様子(参加者が臼蓋形成不全や股関節痛の評価法を学んでいる)

実技と即時変化

セミナーの大きな特徴は、理論だけでなく 「その場で変化が出る」実技 をしっかり体感していただける点です。
肩や股関節の検査を行い関節包内運動のズレを調整すると、可動域や痛みがすぐに改善することを全員で共有しました。

特に印象的だったのは、腕への施術で首や腰が楽になる という全身のつながりを実感する場面。
これはまさに「運動連鎖」を踏まえたIRT療法ならではの成果であり、参加された先生方からも驚きの声が上がりました。


参加者の声と臨床での反応

セミナー後、先生方から早速以下のような報告が寄せられています。

  • 「患者さんの反応がすごく良い」
  • 「腕への施術で首や腰が楽になることに驚いた」
  • 「手のツボの効果を理論としっかり結びつけることができ、参加して本当に良かった」

実際に現場での患者さんの反応も良く、参加者の先生方が「学んだ翌日から結果を出せる技術」と実感してくださったことは、講師として非常に嬉しい成果でした。


ディスカッションと懇親会

質疑応答では、五十肩や股関節疾患に対する評価の工夫、腰痛と手のツボの関連、スポーツ障害(野球肩・グロインペイン)、さらには自律神経疾患や内科疾患への応用の可能性など、具体的なテーマについて活発な議論が交わされました。

セミナー終了後には懇親会も開催し、臨床での工夫や研究アイデアをざっくばらんに共有、参加者同士のネットワークが広がり、今後の臨床連携や共同研究につながる大変貴重な時間となりました。

個人的には、医師の先生に『少人数だったからすごく濃い内容で個人的にはとてもありがたかったけれど、これだけの内容のセミナーに人が集まっていないって、鍼灸業界はどうなっているんだ!?』と熱く語っていただけたことがとてもありがたく、また、今後の励みにもなりました。

IRT療法セミナー懇親会 参加者同士の交流(腰痛や股関節疾患の臨床報告を語り合う場面)

まとめ

今回の京都セミナーでは、五十肩・野球肩・腰痛・臼蓋形成不全・頚椎症、腰椎椎間板ヘルニア といった臨床頻度の高い疾患をテーマに、IRT療法の可能性を再確認しました。
検査精度を高め、即時に変化を出す技術を学ぶことで、参加者の先生方が臨床で新しい成果を実感されています。

ご参加くださった全国の先生方に、心より感謝申し上げます。
今後もIRT療法を通じて、「臨床で結果を出す治療家」 を育成し、鍼灸医療の新しい可能性を広げてまいります。

代替医療ネット 主宰
IRT療法開発者
鍼灸院おるき 小野修司

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