パーキンソン病に対する鍼灸治療

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、脳の幹にあたる黒質という部分の神経細胞が次第に減少し、その神経が働くときに使うドパミンという物質が減ることによって起こる病気です。

ドパミンの働き

ドパミンは、脳において、運動の仕組みを調節するような働きを担っているため、ドパミンが減ることにより、動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。

M-Test（経絡テスト）

M-Testは福岡大学病院で開発された鍼灸の技法です。

向野義人医学博士によって考案されたこの技術は、身体の動きと、身体全体を覆うツボのルート（経絡）の関係性に注目して状態の判断と施術を行います。

身体を動かした時に患者さんが感じる症状（所見）をターゲットにツボの力を使って施術を行い、素早く正確に『動かしたら痛い（つらい）』を『動かしても痛くない（つらくない）』に改善させていくことができます。

道具は、シールタイプの鍼を使うことが多く、鍼が苦手な方でも安心して施術を受けていただけます。

YNSA®︎（山元式新頭鍼療法）

YNSA®︎は宮崎県の麻酔科医、山元敏勝医学博士によって開発された治療法です。

この方法は頭皮に刺激を加えることで脳血流を増加させ、全身の筋緊張を低下させるなど、さまざまな疾患に対して応用が可能です。YNSA®︎の効果は世界的に認められています。

海外では保険治療の一部として採用されたり、研究機関が設立されたりしています。また、数千人の医療従事者がこの治療法を導入し、患者さんの治療に使用しています。

特にYNSA®︎施術中に脳が活性化されるという点に注目が集まっており、施術後にリハビリテーションを行うことでさらなる効果が期待されています。

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